映画日記「思い出の映画日記(ドラえもん編)」

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七色に変化するカメレオンのように、ブログで様々な色を出していこうという意気込みでブログを続けるカメレオンブロガー2754です。

もう10年以上も前になってしまうのですが、
実は私、20代の頃は映画が大好きで、映画館、レンタル含め毎日のように映画を観てはSNSで映画日記をアップするというような作業を繰り返していました。
(当時、TSUTAYAの回し者と言われてましたw)
そんなわけでものすごい数のストックがあるのでブログにアップしていきたいと思います。
過去の記録を今見返すのも面白いですね。

今回は『サザエさん』や『クレヨンしんちゃん』と並ぶ、
国民的アニメ『ドラえもん』です!
ドラえもんの映画は実は短編映画こそがオススメなのですが、
今回は長編映画の日記を集めました。
私が映画日記を作っていた時期にちょうど声優陣の総入れ替えがあり、
旧ドラえもん→新ドラえもんの変革期だったので
そういう見方をしても面白いですね。

ドラえもん のび太とアニマル惑星

 1990年3月10日公開 監督:柴山努

霧の中を歩いていたら知らない世界が広がっていた。
のび太が見た不思議な世界。
ドラえもんに時に見られる恐怖的スリルが胸の鼓動を高鳴らせる。

あのジャイアンが誰よりも怖がってる。
そう、この美しすぎる世界を飛び出し、スネ夫とジャイアンが見たものは…

キヤァァーーーッ!!

さあ可愛い女の子は抱きついてきなさい。
僕がドラえもんを観せてあげるから(笑)

いつも自然を破壊するのは人間だ。
のび太のママが環境破壊と闘う。
美しい地球を守るんだ。

自然を素晴らしいだの美しいだの言ってる僕らの時代は間違ってる。
実は自然を美しいと感じていること自体が、我々人類が自然を破壊してきたからであることを知らねばならない。

自然に囲まれた住民は自然の美しさが分からなかった。
それが当たり前だから
だから地球という惑星について問われた。
のび太は答えた。
「美しい」と。
そして「これからもずっと僕たちで美しい惑星にしていく」と。

ドラえもん大活躍です。
あの道具、この道具。
あの作戦、この戦略。

ついでに地球も何とかしてよ、ドラえもん!(切願)

★★★

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ドラえもん のび太と雲の王国

1992年3月7日公開 監督:柴山努

<雲の上には天上界がある!>

んなわけねーだろ…

<でも雲の上に行った人の童話なんかが世界中に存在しているではないか>

・・・

<そんな空想が各世界に点在しているのは、きっと実際にあるからなんだよ>

ガキの発想だ。
でも一理ある。
そしてそれを形にするのがドラえもん。

しかもガキ扱いしていたらとんでもない!
ガキに戻るような気持ちで楽しむ俺たちに環境汚染への説教を食らわせやがった。

これってまるで地球を汚染し続ける根源から粛清するために、地球を寒冷化して住めなくしようとした『起動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でのシャア・アズナブルじゃねーか。

そういやギレン・ザビも言ってたな。
「地球圏は選ばれた民により支配されなければならない」と。

シャアの思想もギレンの思想も地球人にとっては酷い話だ。
しかしそれは「地球を守りたい」という思いで、誰よりも地球のことを真剣に考えた結果に違いない。

けど地上人(地球人)だって悪人ばかりじゃないんだ。
全員が同じ意識で同じ方向に向かえば・・

表現は安易かもしれないが、地球が抱える問題をガキ向けに伝える手段としてはこの『雲の王国』は実に分かりやすい。
そして和解のためには交渉が重要で、そこには「対話」と「圧力」が存在する。
この「圧力」の部分が、戦争という悲惨な事態を生む危険性を持っているのだが・・

天上人との交渉に挑んだドラえもんの策が正なのか悪なのかを答えることはあまりに難しすぎる。
複数人に聞いたら意見の分かれるところだろう。

ただ言えることは、俺たちはこれからもこの地球で生きていかなければならないだろうってこと。
だから俺、人類に希望が持てなくなるような人間にはなりたくないなと思うんだ。

★★★☆

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ドラえもん のび太と鉄人兵団

1986年3月15日公開 監督:柴山努

神が天国を作るために2体の鉄人ロボットを作った。
しかし時は流れ、ロボットたちはロボットたちの天国を作るために人間という奴隷を欲するようになる。
地球人捕獲計画!
すなわち鉄人兵団の結成だ。

ロボットを操縦する。
それはアニメ好きな僕が少年時代に描いた夢。

善し悪しは別としても、のび太はドラえもんを通じていつも夢を形にしてくれる。
そしてそれはいつも何かしらのトラブルを運ぶ。
捨てられたボール??
そしてリルルの正体は?
ん???
なんだこの違和感は…
ドラえもんなのに…
サスペンス?
いや、映画版だからこその極上のサスペンス&ファンタジーなんだ!
違和感はそれではない。
人間VSロボット…
ん?
ドラえもんこそが最高のロボット…違和感はこれだ!
まさに知将となるドラえもん。
ロボットはロボットの考えることがよく分かる?
未来のロボットは発想も未来的。

でもこの物語は何と言ってもしずかちゃんとリルル。
いわば人間のヒロインとロボットのヒロイン。

しずかちゃんの優しさがロボットに心を注入する?
それはすなわち友情。
運命は二人の女神に託された。

微かな光を信じて勝ち目のない闘いに挑む男たち!

皆が自分のできることを…精一杯!!

そして・・
リルル・・・???

のび太は窓越しに、
天使を見た!

★★★★☆

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ドラえもん のび太とふしぎ風使い

2003年3月8日公開 監督:柴山努

『台風のフー子』
それは僕にとっては『おばあちゃん大好き』や『ロボット裁判』『どくさいスイッチ』等と並ぶ最高傑作のひとつ。
短編映画としてのリメイクならわかる。
しかし…
長編にしてしまった。

風が友だちを運んできた。
ふしぎな風がぼくたちにチカラをくれた。

スネ夫が最強!
ジャイアン敗れる?
どうなってんだ?

台風のフー子。
完全にオリジナル?
ポケットのないドラえもんは単なる中古ロボットにすぎない?
こういう時、ジャイアンは頼りになる。

救われたのび太はフー子を救う!
そしてフー子はのび太を救う!

大型台風が突然消える!?
『台風のフー子』と同じ。
しかしそこは映画。
描き方が壮大すぎる。

スネ夫が叫んだ。
「頑張れー!フー子!!」

なんてベタな泣かせ方。
しかしそれはのび太を通して僕らの涙腺も破壊する。

のび太の愛。
しずかちゃんの優しさ。
スネ夫の情熱。
ジャイアンの男気。

ポケットさえあれば最強ロボット・ドラえもん!
道具にばかり頼ってはいけない。
しかし今度ばかりはこれっきゃない!
「ドラえもん、何とかして!」
これはもう、のび太の台詞じゃない。
人類の願いだ。

嵐は終わり光が差し込む。

のび太は風を浴びる度に思い出す。

エンディングテーマは
ゆずで「またあえる日まで」
北川悠仁のドラえもん愛は優しさに包まれていた。

★★★☆

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ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス

1993年3月6日公開 監督:柴山努

やれやれ、今度はブリキンホテルだとよ。

子供の夢が詰まってるってわけです。
のび太がドラえもんを助ける?
道具も無しに?
こういう時、ジャイアンは頼りになるなあ。

ロボットが人間を支配する。
ロボットといってもドラえもんはもちろん人間の味方っすよ(笑)

つーかありえん。
人間馬鹿すぎじゃん。

またしてもツッコミどころ満載。
もういい加減にしてくれよ。

けど、冷静に観ていた僕に少年の心が蘇る。
「のび太くん、もう一目あってから僕、壊れたかったよ」
ダメだ!
やっぱりジーンとくる。
二人の絆を知ってるから。
ドラえもんがのび太に助けを求めた。
かけがえない親友。
そこに人間もロボットもない。

届け!!
四次元ポケット!
ドラえもんさえいれば最強!!
闘う目だ。

「こんにちは、ぼくドラえもんです」
きたきたきたきたきた~~~っ!!!!

サンタクロースのあまりにも素敵なプレゼント。
僕にとって「ドラえもん」のテーマは夢だけでなく、絆なんだ。

崩壊した世界。
それはおしまいでなく、はじまりだ。
のび太の少しばかりの成長と共に。

★★★

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ドラえもん のび太と夢幻三剣士

1994年3月12日公開 監督:柴山努

ドラえもんお馴染みのタイムトリップではない。
それでもこれはドラえもん流トリップ
夢と現実をすり替える!?

夢と現実が入れ替わるってことは、夢で死んだらエンドってこと?
私欲のために危険に命を曝すのび太って…
自分だけでなく友達も…
有り得ん!!
不愉快だ!!
子供に見せたくない!

でも…
オトナには見てほしい。
なんて思うのはなぜたろう(笑)

でも夢に描く希望を子供の視点で見せるのはやはりドラえもん。
ドラえもんはドラえもんなのだ。

いつになく評論口調なのはこの映画を観ると同時期に「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」を観てしまったから。

夢幻三剣士は惜しい作品だ。
ビューティフルドリーマーを「ドラえもん」で描いてほしかった…

とは言ってもさすがは「ドラえもん」。
気に入らなくてもそれなりには楽しめます。

でも僕はどうしても、短編映画の方が好きです。

★★☆

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ドラえもん のび太の恐竜2006

2006年3月4日公開 総監督:柳葉宏三 監督:渡辺歩

新ドラえもんの初映画はドラえもん映画第一作である『のび太の恐竜』のリメイク。
度胸満点!
旧ドラえもんと比較されること覚悟で恐れずに勝負してきた。
まずこの勇気に拍手したい。
しかも監督はなんとあの渡辺歩。
絆で感動を描かせたら右に出る者はいないスペシャリストだ。

しかし本作は何よりも映像が素晴らしい。
海や大地が美しすぎる。
恐竜の迫力と臨場感が見事。
時空間でタイムマシン大バトルという衝撃の場面に疾風な映像。
これが時代の進化?

渡辺歩の描くのび太は心が透明だ。
そしてそれぞれキャラの長所が引き立つ。
そう、ひとりじゃない。
やはり絆で感動を描く。

その感動が壮大な紀元前の風景をより美しく映す。

そこには恐竜たちとのび太がいる。
ドラえもんがいて
しずかちゃんがいて
スネ夫がいて
ジャイアンがいる。
そしてピー助がいる。

「彼らはもう先に向かった」

「最後まで僕らの力で」

互いの居場所へ。
強くなったのび太とピー助。
その絆は永遠!
だからもう大丈夫。

オリジナルを愛するドラえもんファンの皆様、すみません。
これは完全に旧作を凌駕してます。

特に最後のママの問いににのび太の「ちょっとね…」
そして皆のとろける笑顔。
個人的にはこのシーンが断トツだった。

★★★☆

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ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~

2007年3月10日公開 総監督:柳葉宏三 監督:寺本幸代

新ドラえもんを否定する気持ちなどなかった。

むしろ旧ドラえもんを肯定し、新ドラえもんを否定する者に「過去にとらわれるな!」と言ってやりたいくらいだった。
でもいつからだろう。
心は旧ドラを求め、旧ドラへの愛着が増してきたのは・・

これだけは言いたい。
僕は新ドラが嫌いなわけでもない。
『ドラえもんが生まれ変わる日』なんて旧作の感動作にも負けない感動作だと思う。
『のび太の恐竜2006』は旧ドラのリメイクながらも個人的には旧ドラ以上の見事な出来栄えだったと思う。

しかし明らかにおかしい。
違和感は作画や声優が変わったせいか?
でもそういう違和感ではない。
『魔界大冒険』のリメイク版からは何か引っ掛かる。
このままでは僕の大好きな『ドラえもん』が自然と霞んでいってしまう。
考えた挙げ句、その答えとなるかもしれない疑問にたどり着いた。

旧ドラに比べ、ドラえもんの存在が薄っぺらいのではないか?
ドラえもんって登場することで期待に胸踊るキャラだったはず。
それが今のドラえもんは登場すると子供たちが笑っているではないか。
もしやドラえもんはお笑いキャラと化してしまっているのでは?
それはもしかしたら表情が豊かになったせいかもしれない。
しかしおちゃらけ度が強くなっているのは目に見えて明らかだ。
もしかして、ただ愉快な道具を出すロボットに成り下がってやしないか?
『帰ってきたドラえもん』を観よ!
のび太が必要としているのは秘密道具ではなく、ドラえもんという存在を必要としているのだ。
のび太にとってドラえもんはかけがえのない存在である。
そしてドラえもんが未来からやってきたのは、のび太の未来を明るいものにするためなんだ。

そうでなければ僕は『ドラえもん』とは向き合えない。
まだそれははっきりは見えていない。
その兆候を感じた時点から見ようとするのを恐れているのかもしれない。

冒頭に偉そうなことを言ったが、旧ドラの呪縛から逃れられず過去にこだわっているのは実は僕なのかもしれない…

★★

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ドラえもん のび太の日本誕生

1989年3月11日公開 監督:柴山努

『ドラえもん』長編シリーズの10作目という記念すべき作品で、
同シリーズ史上最大の観客動員数を誇る作品。
(ちなみに配給収入は『のび太の南海大冒険』が最高とのこと)

後に続編的内容のゲーム『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』が発売されたことも有名。

『ドラえもん』の映画というのは『クレヨンしんちゃん』のように映画専門家から高い支持を受けることはあまりないように思う。
それは『ドラえもん』とは子供向けであることが大前提で、それを崩すようなことは決してしないから。
解りやすくて、子供も大人もおねえさんも楽しめる。
家出という解りやすい発想から夢のようなな世界を作り出す。
ドラえもんって最初に必ず伏線を引くんだよなあ。
これがまた誰にでも解る見え見えの伏線で。
観る側は気張って観る必要もなく、いつものパターンだと自然と期待を抱かせてくれるのだ。

そして大作には倒すべき敵役が不可欠だが、こいつが個人的に『ドラえもん』史上最も記憶に残る悪役ギガゾンビ。
この恐ろしい魔術師に子供達は恐怖するだろう。
ちなみにこのギガゾンビ役の声優は永井一郎様。
ご存知、『サザエさん』の波平です。
これも伏線なのか?ww
とりあえず僕は波平の声に恐怖していたわけだ。
もしかしたらこのギガゾンビのつかみどころのなさこそが本作の最大の魅力なのかもしれない。

そしてそれに対抗するのは「ドラゾンビ」。
ここまで子供的な発想をされたら何も考えずにただ笑うしかない。

で、日本はどうやって誕生したの?w

★★☆

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