映画日記『バトル・ロワイアル』『バトル・ロワイアル2 鎮魂歌(レクイエム)』

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七色に変化するカメレオンのように、ブログで様々な色を出していこうという意気込みでブログを続けるカメレオンブロガー2754です。
もう10年以上も前になってしまうのですが、
実は私、20代の頃は映画が大好きで、映画館、レンタル含め毎日のように映画を観てはSNSで映画日記をアップするというような作業を繰り返していました。
(当時、TSUTAYAの回し者と言われてましたw)
コロナウイルスの感染拡大により家で過ごすことも多くなったり、
こういう機に映画を・・という情熱を蘇らせようと考えました。
そんなわけでものすごい数のストックがあるのでブログにアップしていきたいと思います。
過去の記録を今見返すのも面白いですね。
今回は『バトル・ロワイアル』とその続編『バトル・ロワイアル2 鎮魂歌(レクイエム)』です。シナリオが過激で刺激的すぎて当時かなり話題になった作品です。こんな挑戦的な作品、今はなかなかないだろうな・・・

バトル・ロワイアル

2000年12月16日公開 監督:深作欣二 キャスト:藤原竜也、前田亜季

『バトル・ロワイアル』は今を生きる若者へのメッセージが込められた映画だと思います。
晩年にして深作監督が若者に何かを託したような魂も感じます。

にも関わらず、本作のあまりにも過激に残虐な映像と内容が社会問題化し、残念ながらR-15指定とされました。
しかし実はそこに込められたメッセージを我々大人がどう感じるかの方が興味深いもの。
若者たちが世界をどう感じて生きているか、そして老人が若者のために何を残していけるか。
正確には残してきたものを映しているのかもしれない。
でも若者は未来を生きるのである。

口説いようですが、ここでガンダムトークを。
機動戦士Zガンダムでシャア・アズナブル(当時はクワトロ・バジーナ)は
多くの名言を残しており、その中の台詞を一部ピックアップします。

「戦士は生きている限り戦わねばならんのだ!」

「君のような若者が命を落として、それで世界が救われると思っているのか。
 新しい時代を作るのは老人ではない!」

これこそ「バトル・ロワイアル」ではあ~りませんか…。

そして僕も「バトル・ロワイアル」という現実を生きて、
若かった自分が必ず存在していたことも肝に銘じます。
そしてこれはかつて若かった自分だからこそ感じ取るべき作品なのかと。

問題作かといえば間違いなくそうです。
賛否両論も当然。
残酷で刺激的な殺人描写と、生命の大切さや友人との絆の大切さというテーマは、
相反しているからです。

とにかく世紀末にして20世紀最大の衝撃作!

目を背けたくなるような惨劇を食い入るように見ていた僕の心は、
まるで北野先生そのものだったかもしれません。

★★★☆

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バトル・ロワイアル2 鎮魂歌(レクイエム)

2003年7月5日公開 監督:深作健太 キャスト:藤原竜也、前田愛

世紀の問題作とされた『バトル・ロワイアル』の続編。
そのあまりに雑な作りには当然のように失望させられたわけだが、原因はやはり監督が倒れたせいなのだろうか。
深作欣二監督が撮影序盤で倒れ、メガホンを受け継いだ息子の健太の初監督作品となった。
そういった事情はあるにせよ、前半の緊張感からは信じられないくらい途中からの強引な展開に首を傾げたのは僕だけではないはず。

更には前回の互いに殺し合うことで自分だけが生き延びることができるというルールから、今回は二人一組でコンビを組まされ、片方が死ぬと相棒も死ぬという恐ろしいシステム…
友情か自らの保身かで揺れながら苦悩する若者たちの姿こそが『バトル・ロワイアル』だと思っていた僕の解釈は実に浅はかな解釈だったということか。

とりあえず藤原竜也に見所を聞いてみたいものだ。
「序盤のアクションシーンです」なんて答えでもしたらファンになりますw。

ただ笑うしかない。
特に竹内力のトライには
笑ってやらなきゃ可哀相なくらいだw。

しかし笑ってばかりもいられない。
アメリカ批判(アメリカだけではないのだろうが)、テロリスト肯定とも読み取れてしまうような思想がとにかく恐ろしい。
これは浅はかな僕以上に浅はかだったのでは…

父の思いを表現することに使命感を抱き、それを形にする術がこれしかなかったのか。
そこに親子の絆を感じてしまえば実に感動的ではないか。

★☆

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